Tampere Philharmonioc Orchestra /Santtu - Matias Rouvali

タンペレ・フィルの日本公演2017.5.19-25 は近の注目に値する秀逸なツアーでした。現代の画一化された音色感のオケではなく、独自のオケのサウンドと自国の英雄的作曲家シベリウスに特別に魂をつぎ込んだ非常に印象深い音楽を残していってくれました。

指揮のサントゥもまさに正統派でありつつもダイナミックスと繊細さに富んだ音楽をオケの信頼のもと存分に発揮していました。これからどれほど伸びるか大きな期待させる

秀逸の若手フィンランドの第1人者です。

初物なだけに北欧通のお客様が多かった様に思いますが、ブランド志向の安っぽいお客はいなくて幸いだったとも云えます。結局は音楽の魂などを聴くだけの耳を持ったお客は未だに日本では少数派を占めます。クラシック音楽が今の時代の音の表現となり、その時代の変容と歴史的普遍の魂の伝承を評価し、もっと多くの聴衆が積極的に享受できる真の高い文化度が確立する社会になることを望んでいます。

それには、多感で学習能力が高い学生時代に、いかに多くの良質な経験を積む事ができるか、まさに教育現場の姿勢が大きく影響してくるのだと確信します。

 

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